みんなのすまいる・あくしょんREPORT









【あくしょん紹介(団体)】きょうりゅうのたまご
布おもちゃ教室「きょうりゅうのたまご」主宰の山田由紀子さんは、7歳の双子の孫がいるおばあちゃんでもあります。(写真左側が山田さん)
学生の頃は「家庭科の成績はクラスでビリ」だったという山田さん。ただ、ものづくりは大好きで子どもが生まれてからはいろんなおもちゃを自分で作っていたそうです。
そんな中、ママ向けの雑誌で目にした「布おもちゃ」。私にもできそう!という好奇心ですぐに実践。
世間ではインターネットが開通した頃にホームページを立ち上げ、作品を出していたところ出版社の目に留まったことで3冊の書籍を出版。
今度は地域情報誌からママ向け教室の声がかかり、「ママたちのニーズが知りたい」と始まったのが布おもちゃ教室でした。
おしゃべりしながら作業をして、ママもリフレッシュができる場です。赤ちゃんだった子どもが少し大きくなると、ボンドを使った手芸から始まり、次は針と糸を使って自分のおもちゃを作るようになります。
(写真は生徒さんの作品)
ママ向け教室を続けていた時、ある知人の言葉をきっかけに山田さんの活動の幅は広がりました。
「布おもちゃって(時間もお金も)余裕のある人しか作れないよね。」
それならどんな人でも作れる機会を設けたいと、京都の母子生活支援施設(※)での教室をスタートさせました。
元々福祉関係の学部で学び、福祉の仕事をしていた経験もいかされました。
(※さまざまな事情で生活に援助を必要とする母親と子どもが共に暮らし、自立を目指すための公的な児童福祉施設)
ここではママ向け教室で子どものために手を動かしてもらったり、リフレッシュしてもらったりする他、小学生の夏休みの宿題のお手伝いも実施しました。
サポートすることで少しずつ自信がつき、今度は「作品の入れ物も作りたい!」と自分で工夫をしていくようになります。
また大津市社会福祉協議会が開催する若者支援の居場所サロンでもおしゃべりをしながら作業を楽しんでもらっています。
すまいる・あくしょんフェスタ2026では、ボンドで作れる布おもちゃ体験を提供いただき、たくさんの子どもたちに楽しんでもらいました。
地域の子育て支援団体のイベントでは、山田さんの作品がたくさん使われています。


自分の興味から作っていた布おもちゃ。息子は嫌がっていただろうな、市販のおもちゃの方が良かっただろうな・・・と思っていたけれど、大きくなってから聞いてみると「嬉しかったよ!」という声が返ってきたそうです。
そんな布おもちゃの魅力をもっと広げたいと、オンラインハンドメイドマーケット「minne」でキットを販売する他、インスタグラムやYouTube、noteやTikTokでも発信をされています。
好奇心ですぐに動くというところがまさに子どものようです。
今は養老孟司氏の影響で「虫」にハマっていて、一日一匹の虫を見つけるのが日課だそう!
「いろんなパターンの大人を見せるのって子どももたちにとって、すごくいいことだと思う。」と明るく話す山田さん。
今、子どもたちに伝えたいことはありますか?という質問にはこう答えていただきました。
「小さい虫を見つけて向かい合う度に思いもよらない発見があってわくわくします。誰の役にも立たないんですけど、ただそれだけで毎日が楽しくなるんです。養老さんの言葉を借りると『役立たずでいいじゃない?』です。」
子育てをしていると、役立つか役立たないかで判断してしまうことも多いですが、こんな視点で子どもを見守ることも大事かもしれませんね。

