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子どもたちの笑顔は未来のチカラ

すまいる・あくしょんについてABOUT

コロナによって大きな影響を受けた子どもたちの心と日常

滋賀県ではコロナ禍における子どもたちの休業中や学校再開後の生活の様子、心境などを把握するために小学生、中学生、高校生、大学生等及び未就学児の保護者を対象とした大規模なアンケートを実施しました。コロナ禍において多くの子どもたちの心と日常に様々な影響があったことがよく分かり、不安や不満の声だけでなく、人と人のつながりや学校の友達の存在、当たり前の日常の大切さに気がついたという声もたくさんありました。

すまいる・あくしょんとは?

「すまいる・あくしょん」とは滋賀県の小・中学生、高校生、大学生等31,320人の子どもたちの声(アンケート)をもとに作成した子どもの笑顔を増やすための滋賀発の新しい行動様式です。ウィズコロナ、ポストコロナを見据えて、子どもが自分自身のために行動できること【こどもあくしょん】と、子どもが必要としていることに対して大人が行動すること【おとなあくしょん】の2つの視点があります。
年齢やおかれている環境によって取組は変わります。みんなでできることを考えて、一人ひとりが行動にうつしましょう。

7つのテーマ「あくしょんマーク」について

「すまいる・あくしょん」には、未来に繋がる7つの「あくしょんマーク」があります。

学校休業中、小学生(高学年)から高校生までの約70%が「自分や家族が感染しないか心配だった」と回答し、学校再開後も小学生(高学年)から高校生までの約80%の子どもたちが「今後また感染が広がらないか不安である」と回答しました。 また、子どもたちはコロナウイルスに対する様々な情報への不信感を感じているほか、「与えられる情報を自分で正しく取捨選択することが大切」「国が示す新しい生活様式は子どもにとって実践が難しい」という声もありました。
子どもたちは感染症を正しく知って行動することが大事で、大人は正しい情報を子どもたちへ分かりやすく伝えていく必要があります。コロナだけでなくすべての感染症を想定しながら、状況に合わせた対策を継続していくことが重要です。
小学生から高校生の子どもたちのアンケートの自由記述欄には、不安や悲しかったこと、良かったことや発見できたことなど子どもたちの様々な思いや考えが溢れていました。また、「このアンケートのおかげで自分が今思っていることを全部かけてきもちがスッキリしました」「このようなアンケートを作っていただきありがとうございました。気が楽になりました」との声もあったことから、子どもたちは自分の気持ちを周りの人に伝えることが大切です。また、不安やストレスがあっても声をあげたり、感情表現をできない子どももいるので、大人は自然と気持ちを伝えやすい状況をつくってあげることが必要です。
休業中、小学生(高学年)から高校生までの約35%が「不安に思ったり、イライラすることが増えた」、また約40%が「感染防止対策により、ストレスを感じたりさみしいと思うことがある」と回答しました。また、「コロナの症状よりも感染した時の風評被害のほうが怖い」などの声もありました。子どもたちが安心して生活できる環境づくりや子どもたちの心が安らげる時間をつくるとともに、感染された方達等へのいわれのない差別や誹謗中傷を許さない姿勢をまず大人から示すなど、子どもたちが自分を大切にするだけでなく、周りの人を思いやる心を育むことが必要です。
休業中、「自分ひとり」「子どもだけ」で過ごした子どもたちも多く、「ひとりで家にいるのが寂しかった」「子どもだけだから、誰か来ないか心配だった」という声もありました。また、どの学年においても約10%の子どもが、食事が出来ずに困ることがあったと回答しました。
多くの子どもにとって相談できる相手は親や学校の先生と回答している一方で、小学1~4年生の約14%は困ったときやこれから困ったときに「相談はしない」と回答していました。地域の中で困っている子どもを見守りながら、子どもたちが気軽に相談できる人や居場所が必要です。
未就学児の保護者の約90%は子どもたちが健やかに育つためにのびのびと体を動かして遊べる場所・機会が必要だと回答しました。また、「散歩も行けず、運動量が足りているか心配」「コロナ禍で外遊びをしていると注意されて困った」という声もありました。
小・中学生、高校生で休業中に体力づくりに取り組んだ子どもたちは学校再開後に学校に行くことがしんどいと思う割合が少ないという結果から、身体を動かしてしっかり遊ぶことが子どもたちにとって重要です。
「学校や地域の行事が減り残念に思う」と約70%の子どもたちが回答し、これまで当たり前にあった体育祭や夏祭りなどの行事などが急に減って残念に思ったり、楽しみややる気を失ってしまったという声がたくさんありました。また、大学生は対面で学ぶ機会が減り、アルバイトが減ったなど体験・学びの機会が減少しています。
未来ある子どもたちのために、感染予防対策をとりながら、社会全体が理解し協力していくことが重要であり、子どもたちの健やかに成長していくためには、文化・芸術・自然・社会に触れる体験を増やすことが必要です。
小学生(高学年)の約40%、中学生の約60%、高校生の約70%が、休校中にオンライン交流を行ったとの回答があり、また小学生(高学年)から高校生の約40%が「オンライン学習に取り組んだと回答がありました。また、休業中にゲームをしたりSNSや動画を視聴する時間が増えたと回答し、視力が悪くなった等体調不良を訴える声もありました。
オンラインの上手な活用やオンラインを活かすための環境整備が必要です。
すまいる・あくしょん策定についての詳細資料を見る

こどもあくしょん(子どもが自分自身のために行動できること)

おとなあくしょん(子どもが必要としていることに対して大人が行動すること)

すまいる・あくしょんノートを使ってみよう

日々の生活の中で気が付いたことやできることを見つけてひとりひとりがアクションしていくことがみんなの笑顔を増やすために必要なことです。 すまいる・あくしょんの7つのテーマについて楽しく理解してもらうためのオリジナルノートを作成しました。今後、ノート活用したイベントやワークショップを開催予定です。
県内小学校1年生~3年生の全児童に対して学校から配布いたします。すまいる・あくしょんノートダウンロード